畳の寿命とお手入れ
畳は、手入れの仕方によって寿命が違ってきます。
手入れの方法は、「裏返し」「表替え」「新畳」と三通りあります。

普通、2〜3年で 裏返し 、
4〜5年で 表替え (畳表を張り替える)を一つの目安とします。
また、湿気や害虫を嫌うので、半年に一度は日に干すのが良いでしょう。
畳の裏側を4〜5時間日光にあて、裏から竹などで叩いてほこりを取ります。

畳表は、直射日光にあてると変色を早め、傷むので陰干しにします。
しかし、最近では住宅事情などから、ほとんどの家では畳み干しはしていないのが現状だと思います。
大事に使えば、畳床は40〜50年はもちますが、傷んでしまったら床から新しく作りましょう。(新畳)

また、 表替え の場合は、部屋の用途にあわせて畳表を選びたいものです。
たとえば、客間には目の積んだ厚みのある上物を選ぶのも一つの方法です。
痛みにくいうえに日焼けしてもきれいに焼け、その緊張感が風格を与えます。

畳のお手入れは、いたって簡単、3〜4年ごとに「新鮮空間」を演出して、
住まいに潤いをもたせたいものです。
【解説】
裏返し 畳床に張ってある畳表(ござ)は太陽光線により変色します。
この畳表の裏側も多少変色するのですが、変色する速度は非常にゆっくりです。
そこで、早め(2,3年目が目安です)に畳床に張ってある畳表をはがして裏返し、
日焼けしてない面を表側に出します。この作業を「裏返し」といいます。
表替え 現在ついている畳表(ござ)をはずし、下地(床)をそのまま利用して、
畳表(ござ)だけを新しく付け替えることをいいます。
へりも新しいのに取り替えます。
新畳 畳表(ござ)と下地(床)をまったく新しく加工した製品です。
新畳に取り替える目安は?
20年〜30年が取り替えの目安です。
ひどいすき間や床がフワフワするようになったら、取り替え時期です。

畳のお手入れ法
日常のお掃除
掃除機はやさしく畳の目にそってかけましょう。
畳を拭くときは、目にそって乾いた雑巾で拭きます。
ひどい汚れは薄めた酢を使って拭きましょう。
縁(ヘリ)の汚れは、ブラシに洗剤をつけて叩き、その後拭き取ります。
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しみや汚れの処理
畳にカビが生えてしまったら まず、乾燥させること。
乾いたらブラシで 畳の目にそってカビを取り、
よく拭き取ってから、消毒用アルコール等で殺菌します。
絶対ぬれ雑巾では、拭かないでください。
家具の跡がついてしまったら 凹んだところを適度に霧吹きをして、
ぬれタオルをあてアイロンをかける。
インクをこぼしてしまったら 牛乳で湿らせて拭き取る。または、レモン汁を湿らせた後、
塩素酸ソーダを10倍に薄めた液で拭く。
醤油をこぼしてしまったら こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、
粉に吸い取らせ掃除機で処理する
クレヨンがついてしまったら クリームクレンザーを少量、乾いた布につけ丁寧にこする。
フェルトペンがついてしまったら 油性のものはマニキュアの除光液で拭き取る。
灯油、おしっこをこぼしてしまったら
(ペットのおしっこ含)
粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をすぐに振りかけ
充分液体を吸い取らせて掃除機で処理し、
その後かたくしぼった布で何度も拭く。
焼け焦げをつくってしまったら 小さい場合は、セロテープ等をはって、
焦げ穴を大きくしないようにする。

カビ、ダニ対策
最近の住宅は非常に湿気のこもりやすい状態にあるといわれています。
この原因として、いくつか揚げられます。

1.日本の高温多湿という風土
2.機密性、断熱性に優れた建築様式
3.風通しが悪い(基礎の問題・隣との接近etc)
4.共働き等による日中の留守宅の増加
5.防犯上、プライバシーの為、常に窓やカーテンの閉めきった家

上記の原因により、夏の日中は温室状態、冬は結露等で年中カビの生育しやすい環境になっています。
湿気
大好き!
ほこり
大好き!
換気・掃除
大嫌い!

住まいの悪循環
虫よりも人体に影響→湿気が多い→ほこり、カビの生育→ダニ、チャタテ虫、白アリ等の発生→カユミ、アレルギー→薬剤処理(噴霧剤や殺虫剤etc)
この悪循環にならないようにするには、換気と掃除です。
お天気のいい日には窓を開けて風を通し、掃除機をかけましょう。
畳の目にそってゆっくりと、イグサとイグサの間に入り込んでいるほこりをきれいに取ってやることが大切です。かけ終わってもしばらく開けたままがいいです。

夏の暑い日は、家の中の各部屋の入り口を開けて少しでも空気が移動するようにしたり、外気が入り込むように工夫するといいでしょう。

また、畳よりもフローリングの方が、ダニを減らす効果が高いといわれますが、これはフローリングにすることによって、ほこりが見えやすくこまめにそうじするようになる為です。
きちっと掃除しなければ意味がなく、ダニは餌と快適な温度条件があれば生きていけるのです。

また、アレルギー症状の要因になるのは、生きたダニそのものよりも、その死骸や排泄物です。
ダニを薬剤で殺しただけではダメで、掃除機などでこまめに除去することが必要なのです。

これらの意味からも、3年に一度位は畳の下を風通ししてやり、
畳床のチェックもかねて掃除したいものです。

そして、5〜6年に一度は畳のリニューアルをして、
気分も一緒にリフレッシュしていただければと思います。

畳はからだに良い!
畳は、調湿機能によって、畳一枚、約500ccの水分を吸収し、乾燥してくると、放湿してくれます。
また、畳は、夏は涼しく、冬は暖かく室温を保ってくれます。
このほかにも、畳は、空気をきれいにしたり、気分をリラックスさせる効果があります。
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畳は大切に使えば、長持ちします。
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