コナチャタテ(粉茶柱虫)

 形態 体長1mm〜1.5mm雌雄とも無翅型で扁平、
体色は一般に淡い褐色、よくダニとまちがえられる。
日本では1属5種が知られているだけだが、いずれも屋内害虫として重要 、
野外で棲息していることもあるが、主として屋内に見られ発生する場所は多様で押し入れ、
木製家具、ダンボール箱、枕、畳、書籍、生薬、貯蔵食品など表面に発生するカビを主食とする。

チャタテムシ類の生活の好適な条件は温度24〜29゚C湿度75〜90%とカビ類の繁殖条件と同じ、
一般に日の当たらない場所を好み、卵から1ヶ月ぐらいで成虫になり、
5〜6ヶ月の寿命、低温に弱く0゚C以下では3時間で死亡、
乾燥にも弱く55%PH(25゚C)以下では成長しなくなり30〜40%PHの下では生存不可、
発生を見たときは環境が好ましい条件をこえて過湿状態にあることの指標生物の役割をもっている。
病原菌を媒介したり毒素を出したりする事はなく、誤って食べても害はない。
発生した場合、駆除には殺虫剤を使用するのは好ましくなく、環境の乾燥に注意し、
カビ類の発生条件以下に湿度を抑える事で自然に終息する。
例えば発生場所により風通しをよくし、日光に当てて乾燥させ、
また掃除をよくしてカビの栄養源となる汚れ、ほこりを取り除く事も大切である。


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